一戸建て住宅に住んでいてキッチンリフォームをするときはマンションのように誰の許可も必要なく自由にリフォームができます。
ただし、一戸建てのキッチンリフォームの時でもメリットとデメリットがあるのでそれらについて詳しく見てみましょう。
メリット・デメリットを確認した後は業者へ依頼しますが、依頼するときの注意点や自治体などの補助金制度などを活用することができます。
費用をできるだけ安くするにはどうすればいいのかを見てみましょう。
一戸建てキッチンリフォームのメリットとデメリット
キッチンの種類には大きく分けて、対面型・壁付け型・アイランド型・独立型の4種類のスタイルがあります。
それぞれレイアウトやかかる費用などに大きな差があり、メリット・デメリットも異なります。
どのキッチンが使いやすいかは使う人によって変わってくるので、キッチン選びのときは、キッチンを使う人がどのよう目的で使いたいのかを確認することが最優先です。
それから、キッチンの種類とメリット・デメリットを比較検討して、一番使いやすいキッチンを選んでいくと間違いないでしょう。
それでは、キッチンの種類別にメリット・デメリットとかかる費用などを見ていきましょう。
◇一戸建て壁付けキッチンのメリットとデメリット
壁付けキッチンは、壁側に接してキッチンを設置するのが特徴です。
昔から幅広く使われているため、今の家のキッチンが壁付けの人も多いのではないでしょうか。
壁付けはスタンダードなタイプなため、既存の壁付けキッチンから新しい壁付けキッチンにするような場合、価格も比較的リーズナブルでリフォームすることができます。
メリット
キッチンが壁に接しているため、場所を節約できる・壁に向かっているため、調理や作業に集中できる・油はねなどで家具が汚れる心配がない・L型の壁付けキッチンの場合、作業スペースが広いなどがメリットです。
デメリット
食器棚や家電を置くスペースが確保しにくい・居住スペースからキッチンが見えてしまうため、キッチンをきれいに保つ必要がある・コミュニケーションが取りづらい・家族の様子を確認しずらいなどがデメリットです。
◇一戸建てアイランドキッチンキッチンのメリットとデメリット
アイランドキッチンの特徴は、壁に接することなくどの方向からでも出入りできる島のようにキッチンです。
おしゃれでインテリアのようなデザインが多く、最近は人気となっています。
しかし、壁に接していないためアイランドキッチンに設置できる換気扇の種類が少ないため、他のキッチンより価格が高額になります
メリット
キッチンのどの方向からでも出入りできる・インテリアのようにおしゃれなデザインが多い・リビングやダイニングなどを見渡すことができる・コミュニケーションがとりやすい・家族の様子がキッチンから確認できるなどがメリットです。
デメリット
油はねで家具などが汚れる心配がある・居住スペースからキッチンが見えるため、キッチンをきれいに保つ必要がある・価格が高額になる傾向がある・キッチンに十分なスペースが必要なため、ダイニングやリビングが狭くなる可能性があるなどがデメリットです。
◇一戸建て独立キッチンキッチンのメリットとデメリット
<独立キッチンとは、壁に囲まれた部屋の中にキッチンがあり、他の部屋からはキッチンが見えないようになっています。
は、レイアウトを好きなように決められることが独立キッチンの最大の特徴です。
人目に晒されないので、自分の動きやすいようにレイアウトを決められます。
また、調理中の煙やにおいなどが居住スペースに充満するのを防ぐことができます。
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メリット
大容量の収納スペースが確保できる・作業スペースが広くとれる・煙やにおいが居住スペースに広がらない・調理や作業に集中できる・キッチンが人目につかないなどがメリットです。
デメリット
独立キッチンを設ける十分なスペースが必要・窓がないと日中でも暗いことがある・家族の様子がキッチンからは分からない・コミュニケーションが取りずらい・煙がキッチン全体にこもる可能性があるなどがデメリットです。
キッチンリフォームでの部位ごとに選ぶ基準
キッチンのリフォームでは、システムキッチンのレイアウト、シンクの素材、排煙設備や機器の設置など、検討しておきたいことがたくさんあります。
また、部位ごとに多くの種類があり、価格も幅があります。
このため、納得できるリフォームを実現するには、基準となる選び方を知っておくことことが大切です。
主な部位ごとにどのような基準で選ぶと良いかについて紹介します。
◇システムキッチンを選ぶ基準
システムキッチンのレイアウトを選ぶ際は、希望するキッチンの広さ、幼い子どもがいるなどの家族構成、来客が多いなど、キッチンに立つ人数などを基準に決めることと間違いないでしょう。
スペース狭い場合はそのスペースを有効に活用するために壁付けI型、狭いスペースを有効に使いたいけれどキッチンに立つのが複数人いるのなら、作業スペースの広い壁付けL形がおすすめです。
島のように壁から離れたアイランド型や、半島のように一部が壁と接するペニンシュラ型など、モダンな雰囲気を持つ最新型の対面型は、幼い子どもがいる場合や、来客の多い家庭に向いています。
ただし、対面型の場合、周囲に80cm程度の通路スペースを確保する必要があるなど、キッチンの広さに余裕があることが設置基準となります。
◇シンクを選ぶ基準
シンクを選ぶ基準として、耐熱性と汚れの付きにくさが一番重要です。
シンクの素材は、大きくステンレス、人工大理石、ホーローの3つに分けることができますが、日本ではステンレスと人工大理石が一般的によく設置されています。
ステンレスは、傷やへこみが目立ちやすいのですが、耐熱性に優れていることが一番の特徴です。
一方、人工大理石は、大理石のような外観を持つ樹脂で、高級感があり、白だけでなくカラータイプもあり、音も響きにくく静かです。
デメリットとしてステンレスに比べ耐熱性に劣ります。
また、シミなどが残りやすいので日ごろの手入れに配慮が必要です。
また、汚れの面からは、コーティングを施したシンクであれば水玉が残りにくいため水垢が付きにくく、汚れがついたとしてもスポンジで擦るだけで洗い流すことができ、綺麗な状態を長期間保ち続けます。
◇レンジフードを選ぶ基準
レンジフードを選ぶ基準としては、ファンのタイプ、システムキッチンのレイアウト、汚れ防止機能、ファンの回転音やデザインなどがあります。
システムキッチンのレイアウトしだいでは、レンジフードの設置位置も変わってきます。
I型やL型システムキッチン向けの壁付けタイプ、アイランド型向けの天吊型、ペニンシュラ型のような対面キッチン向けの横壁付型などがあります。
ファンのタイプはいろいろありますが取り付け位置の条件次第では限定される場合もあるので、選べる範囲を事前に確認しておくと良いでしょう。
汚れ防止機能としては、フィルターの種類や油煙や臭いなどを効率的に排出する機能が一番の選択基準です。
油汚れをカットする高速回転フィルター、フィルターとファンの自動洗浄、コンロと連動して作動するタイプなど様々な種類があります。
手入れの頻度や手間などを比較して選ぶと良いでしょう。
◇食器洗い乾燥機を選ぶ基準
食洗器を選ぶ際は、いろいろと機能があるのでどの機能を優先するかが重要な基準となります。
また、静音性、導入やメンテナンスのしやすさも選ぶ基準にすると使いやすいでしょう。
食洗機の形状は、ビルトインタイプといって、システムキッチンや棚の一部として組み込むものと、キッチンカウンターに乗せる据置タイプがあります。
ビルトインタイプは、キッチンの作業スペースを広くとることができて、見た目がすっきりします。
また、据置タイプに比べ、音が静かといった特徴があります。
ただし、設置するには十分な広さのキッチンカウンターの下にスペースが必要です。
引き出しスペースの代わりに設置する場合が多いです。
一方、据置タイプは、コストや施工の手間がほとんどないため簡単に導入できて、修理や買換えなどメンテナンスも簡単にできるといったメリットがあります。
ただし、作業スペースが狭まり、給排水管が露出する事によって清掃が面倒になるといったデメリットがあります。
◇収納を選ぶ基準
収納を選ぶ際の基準は、調理道具のサイズと量となります。
キッチンをスッキリさせて動線を確保するには、ゴミ箱の収納を考慮する必要もあります。
シンクと一体で利用するフロアキャビネット、キッチン上部の壁に設置するウォールキャビネット、床下に収納してキッチンの広さが確保できる床下収納などが選択肢です。
キッチンリフォームの工事
キッチンリフォームをするときは、本体の取り付け・交換のほかにも様々な工事が発生します。
現場の状況によって発生する工事の内容は大きく異なるので、工事の種類ごとに必要となる条件を見てみましょう。
◇取り付け工事と費用相場
キッチンを組み立てて、設置場所に取り付ける工事です。
取り付け工事費用として10万円ほどかかります。
取り付け費用は、同じ現場でも取り付ける業者の種類によって、金額が異なります。
メーカー指定の業者が取り付ける場合の費用はメーカー施工費・リフォーム会社が直接、または下請け業者に依頼して取り付ける場合の費用は取付施工費という名目になります。
厳密にこの名前で定義されているというわけではありませんが、どちらで取り付ける場合でもメリットとデメリットがあるので、見積もり書の記載はよく確認しておきましょう。
メーカー施工のメリット・デメリットには、商品知識が豊富なスタッフが取り付けるので施工不良の恐れはありませんが、価格設定は若干高めになります。
リフォーム会社施工のメリット・デメリットには、価格を安く抑えることができますが、組み立て時にキッチンを破損した場合などは、メーカー保証の対象外となります。
◇解体・処分工事と費用相場
既存のキッチンを解体・撤去し、産廃処理する費用が必要になります。
それぞれが別々で記載されていることもあれば、合計の金額で記載されていることもあります。
解体工事費用が約3万円で・撤去処分費用が約7万円かかります。
◇電気・ガス・給排水管・換気ダクトの工事費用
電気・ガス・水道・換気ダクトとキッチンを接続する費用が必要です。
電気配線費用は約5千円、・ガス配管費用は約5千円・給排水管接続費用は約3千円・換気ダクト接続費用は約3千円かかります。
しかし、キッチンを大きく動かしたときは、ガスの元栓の移動費用、排水管や換気ダクトの延長工事の費用が追加請求されます。
◇キッチン移動に伴う延長工事の費用
電気配線の延長工事費用は約1万円・ガス元栓の移動工事費用は約2万円・給排水管の延長工事費用は約3万円・ダクトの延長工事費用は約8万円かかります。
戸建てのキッチンリフォームに適用される補助金や減税制度
一戸建てのキッチンリフォームでも、条件さえ合えば適用される補助金や減税制度が自治体に用意されています。
◇一戸建てキッチンリフォームに使える補助金
国や各自治体からは、リフォームに対する補助金制度も提供されています。
特に、要介護や要支援の方に対しては介護保険の住宅改修費支給制度というものがあり、同居する世帯が利用できます。
障害のある方や高齢者、子育て世代、多世代同居世帯などに対しては、過疎化や福祉対策の一環として自治体独自の補助金制度が設置されることが多く、リフォーム補助制度が利用できるケースもたくさんあります。
対象となるリフォームは、バリアフリー化、耐震化、省エネ化、同居対応、長期優良住宅化などがあり、2019年10月からは消費税率引上げ緩和策として、次世代住宅ポイントというものも利用できるようになっています。
キッチンの次世代住宅ポイント対象設備は食洗機、清掃しやすいレンジフード、節湯水栓、ビルトイン自動調理対応コンロなどが対象設備であす。
比較的獲得しやすい条件の制度になっているので、仕様を選ぶ場合念頭に置いて決めると良いでしょう。
今回の制度は予算消化するまでの期限となっているので、最新状況を確認しながら施工会社と相談しながらすすめましょう。
なお、補助金制度は費用の全額が補助されるわけではなく、一部のみ、条件や申請可能な期間などが限定されることに注意してください。
◇戸建てキッチンリフォームに使える減税制度
バリアフリー化や耐震化、省エネ化、同居対応、長期優良住宅化などの補助制度の対象となるようなリフォームを行った場合、所得税や固定資産税の減額や軽減、贈与税が非課税となるなどの減税制度の対象にもなります。
所得税の場合、対象となるリフォーム工事費の10%が、5年以上のリフォームローンを利用した場合はローン残高の1%が、それぞれ減額されます。
ただし、控除の上限額や期間など、要件が決められています。
固定資産税の場合は、リフォームの種類に応じて税額の3分の1から3分の2が減額となります。
また、親や祖父母などからリフォーム資金の贈与を受けた場合、一定金額までは非課税扱いになります。
ただし、これらの減税制度の適用を受けるためには、会社員の場合でも確定申告をしなければいけないので注意が必要です。
なお、購入した住宅をリフォームして居住する場合も、登録免許税や不動産取得税の軽減を受け取れる制度もあります。
その条件を満たすには工事開始前から準備が必要なものもあるので見積もりの段階から担当者に相談しておきましょう。
予算の終了や制度の変更、同時に申請できないものなどもあるので、最新情報もチェックしておきましょう。
戸建てのキッチンリフォームをするときは知らないと損をすることがある!まとめ
一戸建てのキッチンリフォームをするときのメリット、デメリットについて詳しく紹介してきました。
業者へ依頼して工事をするときにどのような費用が掛かり、その時の費用は自治体の補助金などを活用できるという事についても詳しく紹介してきました。
一戸建て住宅のキッチンリフォームをできるだけ安く自分の満足のいくキッチンにするための情報をこちらで詳しく紹介しているので、キッチンリフォームを考えている人はぜひこちらの情報を理解してリフォームをしましょう。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。