キッチンが古くなってから交換したいと考えたときは、キッチンリフォームをお勧めします。
キッチンリフォームにはキッチン丸ごとリフォームをするのが一番長く使えて使い勝手の良いキッチンに交換できます。
ただし、その分費用も大分高くなるのでその辺を総合的に考えてからキッチンリフォームを行いましょう。
キッチンの基本構成などを詳しく見てみましょう。
キッチンリフォームの基本
キッチンは、大きく分けて2つありセパレートキッチンとシステムキッチンがあります。
セパレートキッチンは、コンロや調理台、シンクをそれぞれ選んで組み合わせるタイプのキッチンです。
パーツごとにつなぎ目ができることや同じ高さにならないこともあります。
メリットとしては好きなパーツを選べるということがありますが、つなぎ目の隙間に汚れが詰まったり水が染み込んだりしやすいというデメリットがあります。
システムキッチンとは、コンロや調理台、シンクが天板によってつながっている一体型のキッチンのことをいいます。
基本は工場で作られたパーツをリフォーム現場で組み合わせて作っていきます。
単身者用のキッチンに付いているような幅の狭いキッチンから、家族向けの2mほど幅があるような大型のキッチンまで幅広い規模のものがあります。
パーツごとにつなぎ目があるセパレートキッチンと比べると、天板に隙間ができないので、手入れが楽なのが一番のメリットです。
コンロはガスとIHのどちらかを選んだり、食洗機やオーブンをキッチンに組み込むこともできます。
メーカーごとにサイズや色、デザインが決まっていて、その中から好きなものを選ぶようになっています。
このようにデザイン性の高さやカスタマイズできるという点を考えるとシステムキッチンの人気の理由の一つです。
◇キッチンリフォームの内訳
本体価格
キッチンリフォームで一番メインとなるのが本体価格です。
どのメーカーのどの商品、どのグレードのキッチンを選ぶかによって本体価格が大分違います。
費用を抑えたい場合はこの本体価格を下げるには、メーカーを選ばずにグレードを下げたりすることになります。
オプションを付けるとどんどん費用が上がるため、最初に提示された基本価格よりも上がっていく可能性が高いことを念頭に選んでいきましょう。
リフォーム会社を選ぼうとさまざまな広告を見ていると、キッチン大特価〇〇万円といった表記を目にすることがおおいのではないでしょうか。
このような広告には小さく「標準仕様の価格です」と書かれていることもあるので注意してください。
キッチンは一つのシリーズの中にいくつかのグレードに分けられています。
機能性の高いキッチンにすると、標準仕様の価格よりも費用が上がることに注意しなければいけません。
工事費用
キッチンのリフォームでは、本体価格とは別に工事費用も当然かかります。
工事費用は、工事の内容や環境によって金額が大きく異なります。
例えばキッチンのサイズや仕様、レイアウト、給排水やコンセントの位置などの違いで料金が変わります。
工事が大規模になればなるほど工期も長くなり、人件費などのコストが上がります。
キッチンをリフォームする際には、キッチンの位置や向きを変えたいということもあるでしょう。
もともと壁付けキッチンだったものをカウンターキッチンに変えたり、I型キッチンからL型キッチンにしたりといった工事も行うことは可能ですが、間取りを変えるようなリフォームは工事費用が一気に高くなることを覚えておきましょう。
本体価格の詳細
キッチン本体の価格の相場は50万円~150万円となっていますが、オプションを付けていくと費用がどんどん上がっていきます。
本体価格の内訳として、システムキッチン本体とキッチンパネル、オプションパーツについて詳しく紹介します。
◇システムキッチン本体
システムキッチンのメインのパーツにコンロやシンク、天板といったものから、キャビネットやレンジフード、食器洗い乾燥機などの一体型です。
コンロにはガスコンロとIHの2種類の選択式で、それぞれにメリットとデメリットがあります。
洗い物をする場所であるシンクは、形や幅、素材などによって使い勝手やお手入れのしやすさが随分と変わってきます。
天板というのは食材を切ったり下ごしらえをしたりする作業台のことをいいますが、コンロとシンクを繋ぐ大事な部分でもあります。
天板は素材によって、使い勝手やお手入れのしやすさだけではなくキッチン全体の雰囲気をがらりと変えるパーツでもあります。
素材ごとの強みや費用とのバランスを考えて選ぶようにしましょう。
キャビネットは引き出しタイプと開き戸タイプの2種類に分けられ、ゆっくり閉まるような機能がついているものもあります。
レンジフードもブーツ型やスリム型、フラット型など形状による違いがあり、見た目の好みに合わせて選べます。
食器洗い乾燥機は便利だと感じる人もいれば、不要だと感じる人もいます。
毎食後の洗い物の手間が面倒なので削減したいという場合は採用してみると良いかもしれません。
このように一言でキッチン本体価格と言っても、どんなパーツを選ぶかによって費用が大きく変わってきます。
理想と費用とのバランスを考慮しながらそれぞれのパーツを選びましょう。
◇キッチンパネルや床材
キッチンをリフォームする際には、キッチンパネルや床材など内装工事が必要な場合もあります。
キッチンの位置や向きを変えるという事は、キッチンによって隠れていた壁や床が露出することもありえます。
隠れていた部分と、元から見えていた部分では色が変わっていたり汚れていたりすることもあるので修繕が必要です。
せっかくキッチン本体が新しくなっても、古くなった壁や床が見えると逆に目立ちます。
そのためキッチンリフォームの際には、パネルや床の工事費用も別途かかることを考えておきましょう。
◇オプションパーツ
オプションを付けていくことで費用は上がりますが、理想のキッチンに近付けるために譲れない希望や条件と妥協できる条件のバランスを考えながらオプションを選んでいきしましょう。
キッチンの本体価格でも紹介した食器洗い乾燥機はオプションで付けるか付けないかを決めることができることが多く、引き出しの中に組み込まれているビルトインタイプの食器洗い乾燥機が一般的です。
ビルトインタイプの食器洗い乾燥機は見た目もすっきりするためとても人気のオプションとなっています。
同じビルトインのオプションで浄水器というのもあります。
水はペットボトルで購入している人もいると思いますが、リフォームのタイミングでビルトイン浄水器に変えるという人も多いです。
1つの水栓で直流とシャワー、浄水の3種類を切り替えて使えるので、蛇口からそのまま飲み水や料理に使う水を使用できるので非常に便利です。
カートリッジは、定期的に交換するようにしましょう。
他にも収納やキャビネット、レンジフードなど、メーカー独自のオプションもあるので、ぜひチェックしてみてください。
工事費用の詳細
キッチンリフォームにおける工事費用の内訳は、細かく分けられます。
何の知識もないまま見積書を見るよりも、少しでも多くの知識を身に付けておくことで見積もりの詳細が理解できてスムーズに業者との打ち合わせを進めることができます。
疑問点を業者に質問することで安心感にもつながるため、内訳についての知識を身に付けておきましょう。
◇養生工事
キッチンリフォームを行う際には、たくさんの設備や工具を家の中に持ちこまれます。
その際家を傷付けたり汚したりしてしまってはいけないので、ビニールシートを使って養生作業を行います。
簡単な工事後の清掃作業も養生工事に含まれることがあります。
◇解体工事
解体工事は、もともとのキッチンを解体して撤去する作業になります。
キッチンのサイズによって解体費用が変わってくることに注意しましょう。
◇組み立てや取り付け
もともとのキッチンを撤去したら、待ちに待った新しいキッチンを搬入して組み立てや取り付け作業を行います。
◇配管や電気工事
キッチンでは水やガス、そして電気を使うため、水道管やガス管、排気ダクトなどをキッチンと接続しなければいけません。
キッチンの場所を移動させる場合、それぞれの配管を延長するため費用が大分高くなってしまうこともあります。
またガスコンロからIHに変える場合は電圧切り替え工事を行わなければならないこともあるため注意が必要です。
◇内装工事
キッチンの場所や位置、向きを変える場合は壁や床の工事も伴う可能性があることを紹介しましたが、内装工事もリフォーム費用に含まれます。
補修が必要なとき、キッチンにカウンターを取り付けたいとき、間仕切りの壁を追加したいときにはそれぞれの作業費用が追加でかかってきます。
◇諸経費
諸経費は、リフォームにあたっての図面作成や役所への申請、そして現場管理など、リフォームを行うために必要な経費のことです。
諸経費に含まれる内容や費用は業者によって異なるので、あまりに高額な費用を請求された場合には細かく内訳を確認した上で説明してもらいましょう。
キッチンリフォームをする際の価格相場
まずはシンクや収納、ガスコンロやグリルなどを備えたキッチン本体のリフォームにかかる料金の目安を見ていきましょう。
◇キッチン本体の交換
キッチンのリフォームで最も多いのは、システムキッチンへの交換です。
国内では、「アレスタ」や「シエラ」ブランドを展開するL社、P社、T社などが評価の高いトップメーカーです。
システムキッチンには、横長でシンプルなスタイルのI型キッチンと、角を活用したL型キッチン、そして、2列で構成されるII型キッチンなどが用意されています。
設置方法にもいろいろで、リビングなどに向けて設置する対面式キッチン、壁に向けて設置する壁付けキッチン、左右いずれかが壁に向くペニンシュラキッチン、部屋の真ん中に独立する人気の高いアイランドキッチンなどの設置方法があります。
各社それぞれにグレードの違うモデルを用意していて、リフォームにかかる費用に大きく関係する要素になっています。
上位モデルでは、素材やオプションがより豊富な候補の中から選べるのも特長です。
下記では、一般的な4人家族の利用を想定した場合の、価格ごとに可能なシステムキッチンへのリフォーム内容の目安となります。
・50万円以下の場合だと、最も安いタイプのI型キッチンが設置できます。
ただし間口が小さくなるなど、選択肢は制限されてしまいます。
・50万?100万円というのは、一般的なキッチンリフォームの中心価格帯です。
ハイグレードモデルのI型キッチンや、食器洗い乾燥機などのオプションを付けることもできるキッチンです。
さらにL型キッチンも設置できます。
・100万?200万円というのは、ハイスペックの対面式やアイランドを希望する場合は、これくらいの値段を想定しておかなければいけません。
オーダーメイドのキッチンも可能です。
水道の配管の移動を伴う工事が入った場合は工事費用がかさむので、この金額では納まりきれず、200万円を超えることも多々あります。
◇ガスコンロの取り付け・交換
次にキッチン本体まるごと交換ではなく、ガスコンロのみを交換する場合の金額を見てみましょう。
キッチン台は長く使えるのでj交換の必要はなく、ガスコンロは長くても10年程度が寿命なため、部分的に交換を行うことも多いです。
ガスコンロは数万?20万円程度がメインの価格帯で、サイズや性能に加え天板の素材などによって価格は大分変わります。
例えばホーローは安価ですが、ガラストップなどは価格が一気に上がります。
ガスコンロは火災の原因となる可能性があるため、予算に余裕があれば、自動消化機能の付いたものを選ぶと良いでしょう。
価格帯としては、数万円程度の安価モデルでは、用意されているカラーが単一だったり、中には焦げ付きやすいものがあったりします。
10万円前後になるとカラーバリエーションもいろいろとあり、掃除しやすい機能なども付いてくるのが特長です。
さらに高価格帯になると素材がより高品質になり、機能も多彩になります。
なお、システムキッチンに組み込まれているビルトインタイプの場合、設置費用として別途2万円程度が必要になります。
また、オーブンの交換や収納庫の交換も行うときは、さらに2万円程度追加になることを想定しておきましょう。
テーブルタイプであれば置くだけなので自分でも設置できますが、安全を期すには業者に依頼し、ガス漏れや動作確認をチェックしてもらうのがおすすめです。
キッチンリフォームとはどこまでするの!その時の費用相場は?まとめ
ここまでキッチンリフォームをするときのキッチンの種類、リフォームにかかる費用の詳細について詳しく紹介してきました。
今からキッチンリフォームを行いたいと考えている人には必見の情報ばかりです。
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