キッチンリフォームをするときにシステムキッチンや設備などを気にしてじっくりと選ぶ人は多いでしょう。
キッチンの床をじっくりと検討するような人は少ないのではないでしょうか。
ここでは床材に特化して、材質による違いや価格面に関しても詳しく紹介します。
床材にはいろいろな種類がありどれにするかで、キッチンの快適性が大きく変わります。
台所の床リフォームに適した床材とは?
床リフォームで必ず選ばなければいけないものと言えば床材です。
とはいえ普段から床材の種類を気にして生活してはいないはずです。
たくさんの床材の中から好きに選んでいいよといわれてもどれを選べばいいのか、またどんな床材があるのかも分かりません。
まずは台所の床リフォームに適した床材とはどんなものか見てみましょう。
台所の状況を考えると自然と床材に求めるものが分かるはずです。
◇滑りにくい床材
台所の大きな特徴といえば蛇口があり水をよく使うということではないでしょうか。
料理をするとき、洗い物をするときには必ず水を使うので、いろんなときに床に水がこぼれている可能性があります。
また、料理をしているときには油を使うので油が跳ねます。
見た目だけでは分からなくても、台所には常に水や油など足を滑らせる恐れがあるかもしれないと考えておきましょう。
そこで注意しなければいけないのが転んでしまうことです。
特に台所にいるときというのは危険な物を持っていた李置いていたりします。
そのときに転ぶと危険な場合が多いものです。
例えば包丁を持っているとき、例えば鍋を持っているときなどいろいろなケースが考えられます。
そんな状況でもし転んでしまったらと思うとぞっとします。
大きなケガをする恐れがあることは誰もが想像できるのではないでしょうか。
そこで大切なのが滑りにくい床材にすることです。
どんな床材でも100%安全とはいえませんが、できるだけ滑りにくい床材を採用することでケガのリスクを抑えられます。
◇水、油に強いもの
冒頭でも述べた通り、台所の床はとても汚れやすい場所です。
特に水はカビの原因にもなってしまう可能性があります。
食材を扱う場所であるだけに、衛生面にはより一層気を使いたいものです。
台所の床には汚れに強いもの、防水効果のあるものを選ぶようにしましょう。
◇台所のデザインに合うもの
機能ばかりでなく、台所でも見た目は重要です。
暖色のデザインであれば床は木目のデザインがピッタリ馴染みます。
青などの寒色系統や黒や白といったモノトーンの色といった台所なら白い床材を選ぶとバランスがとれた色合いになり、台所全体がクールな印象に決まります。
キッチンリフォーム時の床材の種類
それでは具体的に台所の床材として使えるものにはどのようなものがあるのでしょうか?床材なんてまったく分からないという人のために、台所に使える床材をいくつか紹介します。
◇クッションフロア
クッションフロアはビニール製で、指で押しても柔らかさを感じられます。
耐水性があるため水が跳ねてもシミになりにくく、サッと拭き取るだけできれいに拭き取れるので手入れや掃除が簡単です。
材質が柔らかいというのも台所にピッタリなポイントではないでしょうか。
料理をするときや洗い物をするときは長時間立ったままの姿勢を維持しなければいけません。
床が柔らかければ足腰への負担が少なくなり、疲れも感じにくくなります。
デザインが豊富であることもメリットの1つではないでしょうか。
木目調やタイル調、大理石調など豊富な商品が販売されていて、気に入ったデザインがないから諦める、ということにはならないのではないでしょうか。
また抗菌や防カビといった加工をされているものが多く台所にピッタリな理由の一つです。
多少費用がかかっても、台所を長期間キレイに保つことを考えると加工された床材を選ぶのがベストではないでしょうか。
クッションフロアは他の床材に比べると弱冠安く、1平方メートルあたりの値段は2,000円から3,000円ほどとそこまで高くはありません。
工事費を入れても台所全体で5万円程度に落ち着くことがほとんどです。
ただし、熱に弱いことがデメリットでもあります。
熱したフライパンなどを落とせば床が焼けてしまうため注意が必要です。
◇コルク
なにより柔らかいことが特徴的なのがコルクです。
長時間立っていても疲れにくく、断熱性も良いため冬でも寒さが気になりません。
気にすることなく料理に集中したいという方におすすめの床材です。
台所の床材として採用する場合は防水・防汚加工されたものを選んでください。
費用は1平方メートルあたり7,000円ほどとなります。
工事費を入れた費用は8万円ほどとリーズナブルな価格になることがほとんどです。
◇フローリング
フローリングはリビングやその他の部屋にもよく使われている床材ですが、当然キッチンにも利用できます。
とはいえ傷つきやすいという特徴があるので、できれば防水・防汚加工されていて傷に強いものを選びたいです。
費用は1平方メートルあたり1万円ほどとやや高額になります。
工事費を入れると8万円ほどになりますが、高級な床材を選べば10万円を大きく超える可能性もでます。
またフローリングには無垢フローリングと複合フローリングの2種類があるので、それぞれの特徴も知っておきましょう。
◇無垢フローリング
無垢フローリングは100%木材で作られたフローリングのことです。
無垢材と呼ばれることもあります。
一番の魅力はやはり複合フローリングにはない木をそのまま使っているので自然の味わいがあることでしょう。
しかし、複合フローリングに比べると値段が大分高く、天然モノであるため品質にいろいろとバラつきがあり、汚れや耐久性には欠けるというデメリットがあります。
◇複合フローリング
複合フローリングとは、その名の通り複数の木材を重ね合わせたフローリングのことです。
一般的にフローリングといえば複合フローリングを指すほど幅広く使われています。
大量生産が可能なため値段も安く、品質のバラつきもほとんどありません。
耐水性や耐久性を上げるための加工を施されているものも多く、台所で使うのであれば基本的に複合フローリングをおすすめします。
キッチンリフォーム時の床材の貼り方
床リフォームの方法には重ね張りと張り替えという2つの方法があります。
それぞれどのようなリフォームなのかを紹介します。
◇重ね張り
重ね張りとはレイヤー工法とも呼ばれる工法です。
これはもとの床の上に新しい床材を貼り付けるというやり方です。
手間がかからないので費用は安く、工期も短縮できます。
とはいえデメリットも多く、床材を貼り付けていない場所との間に段差ができたり、場所によってはドアの開閉をするときに邪魔になって開けられなくなったりする場合があります。
クッションフロアなど、もとの床によっては施工できない可能性もあることを覚えておきましょう。
工期は1、2日程度です。
◇張り替え
もとの床材を剥がし、新しく床材を貼り付けていく工法です。
この方法であれば段差が邪魔になることはほとんどありませんし、劣化が激しい部分に根本的な対策をできます。
自由度が高くなる張替えですが費用はやや高くなり、工期も若干長くて3日くらいと時間がかかってしまうことを覚えておきましょう。
言っ珍リフォーム時の床の張替えにかかる費用
キッチンの床材には、滑りにくく保温性のあるコルクも向いていますが、フローリングの張り替えと同等以上の費用が必要になります。
キッチンのフローリングの張り替え費用は10万円前後というのが目安となります。
◇キッチン床張り替え費用が生じるケースとは
キッチンのリフォームで、キッチンの位置を変更した場合には、既存のキッチンがあった場所のフローリングなどの床材や壁紙の補修、または張り替え費用が発生します。
ただし、施工方法によってはまったく見えないキッチンの下に当たる部分には、フローリングが張られていないこともあります。
フローリングが張られていた場合にも、状態によっては補修の必要が出てきてしまい対応は難しくなります。
同じフローリングがない場合には、一部だけ違うフローリングを張ると、見た目には違和感があるケースが多くなります。
また、フローリングの張られている方向と、既存のキッチンの長手方向が垂直の場合、一部を張り替えてきれいに納めることは難しくなります。
キッチンの位置を変更した場合には、仕上がりがきれいなのはフローリングなどの床材をキッチン全体で張り替えたときです。
オープンキッチンの場合には、キッチンとリビングダイニングで、異なる素材の床材として見切り材で区切るか、リビングダイニングまでを含めた張り替えをすることです。
◇コルクに張り替えるときの費用
キッチンの床材としてコルクを使う場合は、保温性や断熱性に優れていることから、キッチンでの底冷えに悩んでいる人におすすめの床材になります。
コルクは滑りにくいため、水ハネしたときも新アピいりません。
コルクを使うことで、階下への衝撃音を緩和する効果もあります。
ただし、マンションでは既存の床材と異なるものへ変更する場合は、管理規約で禁止されているケースもあるので確認しなければいけません。
また、キッチンの床材をフローリングからコルクなどの他の床材へ変える場合は、厚みが異なることが多く、下地の調整が必要になります。
フローリングはメーカーや商品によって価格差があるので一概にいくらとはいえませんが、コルクへの張り替えは複合フローリングの場合と同等以上の費用が必要です。
◇床材張り替えに掛かる費用の目安
キッチンのフローリングの張り替えの費用の目安は、10万円前後です。
築年数が経ち、床がぶよぶよしているように感じるときは、フローリングなどの床材や下地の合板を支える根太が腐っている恐れがあり、根太の交換費用も発生します。
フローリングよりも、クッションフロアやフロアタイルなどの床材の方が安く購入できます。
実際にはフローリングなどキッチンの床材の張り替え費用は、商品や床下の状況によって異なります。
キッチンリフォームの時の床材はこれがおすすめ!まとめ
キッチンリフォームを行うときにキッチン自体には注目されている人は多いのですが、床材に関してはほとんどの人が無頓着です。
そんな床材の種類別の特徴や価格面について詳しく紹介してきました。
今からキッチンリフォームを考えている人は床材にも注目してリフォームを行うと、より快適な性格空間を作ることができるのではないでしょうか。
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