キッチンとはいったいどのようなものなのでしょうか。
まずはキッチンの役割や種類を知っておかないとキッチンリフォームをするときにどんなシステムキッチンを設置したいのかがわからないのではないでしょうか。
設置するシステムキッチンには何があるのかを詳しく紹介します。
そのシステムキッチンの中で、どれが今考えているキッチンの使い方にあっているのかを、業者と相談して決めるためにも知識を身に付けておきましょう。
システムキッチンとは
キッチンには、大きく分けてセパレートキッチンとシステムキッチンの2種類があります。
セパレートキッチンとは、コンロや調理台、シンクをそれぞれ選んで組み合わせるタイプのキッチンです。
パーツごとにつなぎ目ができることや同じ高さにならないこともよくあります。
メリットとして好きなパーツを選べるというメリットはありますが、つなぎ目の隙間に汚れが詰まったり水が染み込んだりしやすいというデメリットもあります。
システムキッチンとは、コンロや調理台、シンクが天板によってつながって一体となっているキッチンのことをいいます。
工場で作られたパーツをリフォームする現場で組み合わせて作っていきます。
単身者用の物件に付いているような幅の狭いキッチンから、家族向けの2mほど幅があるような大型のキッチンまで幅広い規模のものがあります。
パーツごとにつなぎ目があるセパレートキッチンに比べて、天板に隙間ができないシステムキッチンでは、手入れが楽なのが一番のメリットです。
コンロはガスとIHのどちらにするかを選ぶことができて、食洗機やオーブンをキッチンに組み込むこともできます。
メーカーごとに決まったサイズや色、デザインがあり、その中から好みのものを選選んでいくようになっています。
このようにデザイン性の高さやカスタマイズできるという点もシステムキッチンの人気の理由でもあります。
システムキッチンの種類
システムキッチンにはセパレートとシステムの2種類があることが理解出来ましたが、形状でも種類が複数あります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、家族構成やライフスタイルに合ったものを探しましょう。
キッチンリフォームを検討している場合はぜひ参考にしてみてください。
◇I字型
I字型キッチンとは、コンロや調理台、シンクが横一直線に並んでいるキッチンのことをいいます。
一番のメリットは他の形状と比べて、場所を取らないということです。
そのため都会の狭小住宅や単身者用の住宅にも採用されることが多くなってきています。
I字型の中にも壁付けとカウンターの2種類があります。
壁付けのタイプだとキッチンを使う人が動くスペースが制限されることがなく、カウンターだとキッチンと背面との間のスペースを確保しなければいけません。
料理をする際に使用するコンロや調理台、シンクが横一直線に並んでいるので、y子に移動するだけで済むのはプラスポイントですが、端から端までの距離の移動が面倒に感じられるかもしれません。
幅が広いキッチンに憧れる人もいるかもしれませんが、調理スペースを広く取りすぎると作業効率が悪くなってしまう可能性もあり冷静に判断するようにしましょう。
◇L字型
L字型は、コンロと調理台、シンクのうち調理台の部分でL字に曲がっているキッチンです。
作業スペースを広く取れるため、複数人での料理もできるというメリットがあります。
平行移動の距離が長くなってしまうI字型とは違って、L字型はキッチン内のどこで作業をしていてもコンロや調理台、シンクに手が届くので作業効率が良いのがポイントです。
その一方でL字の角の部分がデッドスペースになりやすいというデメリットです。
生ゴミ用のゴミ箱を置いたり料理に使う野菜を置くかごを設置したりと、自分に合った有効活用方法を考える必要があります。
◇その他
I字型とL字型のキッチンが一般的ですが、その他にもアイランドキッチンやペニンシュラキッチンといったものも最近は人気が出ています。
アイランドキッチンは文字通りコンロや調理台、シンクが完全に独立しているキッチンです。
リビングやダイニングとのつながりが感じられることや開放感のある雰囲気がメリットです。
キッチンの回りをぐるりと一周できるため導線が非常に良く、おしゃれで機能性を重視したい人におすすめのキッチンです。
ペニンシュラには半島という意味があり、島のような形のアイランドキッチンの左右どちらかを壁にくっつけたようなタイプのことです。
コンロを壁側に設置することでリビングやダイニングに料理の臭いを充満させる心配も少なくなります。
アイランドキッチンのようなおしゃれさもありながら、アイランドキッチンよりも目隠しされている部分が多いのも嬉しいポイントです。
システムキッチンリフォーム時の注意点
どの部位のリフォームでも共通していえる基本的なことですが、リフォームは叶えたい要望の優先順位をつけることがとても大事です。
あれも、これもと見境なくただ要望を伝えるだけだと、見積もりは跳ね上がる可能性があり、どこを調整すべきかもわらない状態ができてしまい、リフォーム業者とのトラブルの原因になります。
現在の不便な点や、希望には必ず優先順位をつけましょう。
もし少しでも安く、新しいキッチンにしたい!という人は、間取りを変えずに新しいシステムキッチンに交換するのが間違いなく、満足度が高くなります。
逆に今よりも、キッチンの動線を良くしたい!収納を充実させたい!と言った希望が優先される場合は、間取りの変更を伴うことがあります。
また、料理が好きで、オーブンやコンロなど機能が充実した設備にしたいという人は、間取りよりも選ぶシステムキッチンの装備の方が重要です。
このように、これが重要!と考えることで、そのときの最適なキッチンはまったく変わってきます。
ただ、これも大まかにまとめると、キッチンリフォームの要望は4つあります。
動線の変更・収納アップ・設備の充実・価格を抑えたいなどの4つです。
この4つに優先順位をつけてください。
その際、現在の不便な点も整理しておけば、リフォーム会社も理想のキッチンを提案しやすくなります。
リフォームを決断し、リフォームの目的を明確に、優先順位をつけたら、理想のキッチンはもう目の前です
◇キッチンの高さが合わない!
現在のキッチンで腰痛や首痛はありませんか?新築した時に高さをきっちりと計算してキッチンを作った方は大丈夫でしょうが、中古住宅に住んでいた方は、もしかしたら高さが合っていない可能性があります。
キッチンの高さは、最も調理する人の身長÷2+5 cmが目安となります。
厚手のスリッパを履いている方は、スリッパの高さも考慮して高さを決めてください。
◇調理スペースが狭い!
意外と依頼を忘れがちなのが調理スペースです。
シンクやコンロを充実させすぎてしまって、調理スペースが狭い!ということにならないようにしましょう。
最低でも50cmは確保してください。
また、調理スペースはしっかり確保したのに、調理器具の置き場所を忘れていて、調理スペースが狭くなったという話も耳にします。
電子レンジやコーヒーメーカー、ブレンダーやケトルなど、キッチン家電は意外とたくさんあります。
必要な収納スペースや設置スペースをしっかり確保しましょう。
◇通路でぶつかる
使っているキッチンが対面キッチンなら、シンクやコンロの後ろにカウンターや冷蔵庫などがあるはずです。
その通路の幅は意外と見落としがちです。
あなたがご家族唯一の料理人で、ほぼ一人でキッチンに立つという場合は、通路幅は90cm~110cmというのが理想です。
もし、二人以上がキッチンに立つ場合は、通路幅を120cm以上確保しておく必要があります。
ただし、通路幅を広くすると、ダイニング側が狭くなるので、そちらのスペースも考慮して、トータルで考えてください。
◇キッチン収納が足りない!
キッチン収納は後悔する人がとても多いです。
もっと収納を作っておいた方がいいですよ!とアドバイスするとしたらそれはどんな場所ですか?という質問では、1位が収納は全体的に増やした方がいいで、2位はキッチンの収納でした。
キッチンの使い勝手を上げるために知っておきたいこと
キッチン機器を選ぶときに、あわせて考えたいのが設備機器です。
設備機器の良し悪しによって、キッチンの使い勝手を大きく左右します。
キッチンすべてを入れ替えなくても、設備機器を一つだけを新しくするだけで、キッチンの使い勝手が一気に上がることもあります。
◇水栓
ひとことで水栓(蛇口)といっても、その機能はいろいろあります。
浄水器つき、センサーで水の出し・止めができるものなど、様々な種類の水栓があります。
せっかく新しくするのであれば、より生活に合った、快適に使える水栓を選びたいところです。
今は日進月歩で新しい機能をもつ水栓が登場しているので、まずは、どんな機能性をもつ水栓があるかをチェック~初めてみましょう。
◇シンク
キッチンシンクの材質は、材質別にステンレス・人口大理石・ホーローの3つに分けられます。
シンクを選ぶ前に、それぞれの材質の特徴を掴んでおきましょう。
◇レンジフード
キッチンを選ぶときに、見落としがちなレンジフード。
そのため実際にキッチンを使いはじめてから、「高さが低すぎて頭をぶつけてしまう」「コンロからの距離が遠く、煙をうまく吸い込んでくれない」等のお悩みを抱えてしまうケースも少なくありません。
そんな失敗をしないためには、レンジフードを選ぶときに使用シーンをイメージしておくことが重要です。
オープンタイプ、セミオープンタイプのキッチンの場合は、ニオイや煙が部屋に充満しやすいため、より吸煙力・排気力の高いレンジフードを選ぶのがオススメです。
また、背の高い人がキッチンに立つ場合には、あまりに低いレンジフードは調理しにくいため避けた方が無難でしょう。
その他、掃除のしやすさ、駆動音なども注意しておきたいポイントになります。
キッチンリフォームで一番大切なのはキッチンの種類?まとめ
キッチンリフォームをする前にどのようなキッチンがあるのかについて詳しく紹介してきました。
キッチンリフォームをするときに注意すべき点や知っておいた方が良い点などについても詳しく紹介してきました。
今からキッチンリフォームをしようと考えている人は、ここで書かれている情報をよく読んでから学んでください。
必ず役に立つはずです。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。