キッチンリフォームをするときに対面キッチンというのが良く行われています。
対面キッチンにすると前面にカウンターを取り付けることができます。
カウンターで食事をすることもできます。
そんなカウンターですが、既存の対面キッチンにカウンターを付けることも可能なのでしょうか?カウンターキッチンを取り付けるとどのようなメリットがあるのかを詳しく見てみましょう。
また、カウンターキッチンにも種類があり種類別にどのような特徴が有るのかも見てみましょう。
カウンターキッチンにはどんな種類がある?
近年の新築住宅やマンションは、壁付けI型キッチンではなく対面式キッチンを採用していることが多いです。
リビングやダイニングに向かって炊事ができるため、家族とのコミュニケーションを取りながら巣炊事をするキッチンスタイルで、現在人気が高くなってきています。
カウンターキッチンの種類や特長と、住宅設備メーカーから販売されている商品価格の相場を見てみましょう。
◇対面式キッチン
対面式キッチンとはリビングやダイニングに対面しているキッチンの総称ですが、吊戸も付けずキッチンの調理側でない面をカウンターとして使うアイランドキッチンやペニンシュラタイプと呼ばれるキッチンのことをオープンキッチンと呼びます。
一方キッチンとリビングの間に壁をつくり、吊戸などを設置して、キッチン台の上部を窓のようにした開口してダイニングやリビングとつなげる形が、セミオープンタイプスタイルといいます。
壁に沿ってカウンターテーブルや、キャビネットを設置することもできす。
壁を利用する対面式キッチンの場合、キッチン上部にウォールキャビネットというもの設置することが多く、収納力はI型キッチンと同じ程度あります。
対面式セミオープンキッチンの価格相場は約70~160万円前後です。
◇オープンキッチン
オープンキッチンは、キッチンとリビングの間に壁をつくらない点がセミオープンキッチンと異なっていて、より開放的なキッチンスタイルと言えます。
天板がリビング、ダイニング側に張り出していて、カウンターテーブルを兼ねるタイプもあります。
壁をキッチンとリビング、ダイニングの間につくらないことから、キッチン上部のキャビネットもないです。
収納はシンク下のフロアキャビネットのみになります。
オープンキッチンの価格相場は約110~200万円前後です。
◇アイランドキッチン
アイランドキッチンは島のように壁から独立したスタイルで、開放的なキッチンです。
大きな天板の場合は、カウンターテーブルを兼ねることもあります。
ほかのスタイルに比べて値段は大分高めですが、天然大理石や高級人工大理石の天板など、こだわりのキッチンにしたい人にはおすすめのキッチンです。
壁に接していないアイランドキッチンは、キッチンの全方向からアクセスできるので周囲に通路を確保するので冷蔵庫や収納のレイアウトには工夫が必要になります。
アイランドキッチンの価格相場は約150~230万円前後かかります。
カウンターがある対面キッチンの種類
対面キッチンの良さは、何といっても家族と向き合って会話できることではないでしょうか。
壁に向かって調理をするよりも開放感があり、食事の仕度をしながら、家族と話しをしたり、好きなテレビ番組を見たりすることもできます。
また、キッチンが目の前なので、配膳や後片づけを家族が手伝いやすいというメリットもあります。
一方、LDKと一体だからこそ、注意しなければいけない点もあります。
相手が見えて、コミュニケーションが取りやすい対面キッチンは、相手からもキッチンがよく見えます。
カウンターのデザインや高さで、調理中の手元の見え方や食事空間への圧迫感が全く違ってきます。
リビングからどう見せたいか、どんな風に使いたいかなどを考えてカウンターを設置しましょう。
◇フラット対面プラン
最も空間を広く感じられるのは、カウンターがフラットなタイプのキッチンです。
立ち上がりがないので奥行きが浅く、キッチンスペースをコンパクトにでき、ダイニングやリビングの広さを損ねないようになっています。
◇ローステップ対面プラン
カウンターには低めの立ち上がりを設置しているので、食器のちょっと置きをしたり、配膳スペース、花や小物を飾るスペースとしても有効に使えます。
ダイニングからは手元が隠れることや、フラット対面プランに近い開放感で、リビングからの視界もすっきりします。
◇スマートステップ対面プラン
スマートステップ対面プランとは、手元が前面と側面から隠せるタイプです。
全体が囲まれているので、うっかりモノを落とすこともほとんどなく、水ハネの心配もありません。
立ち上がり部分に照明やコンセント、小物をかけられるフックなどを付けることができます。
◇ハイステップ対面プラン
高さは手元が完全に隠れるカウンターで、中にステンレスの水切り棚などをビルトインしています。
ダイニングから調理台の上も見えないため、乱雑に見える調理途中や後片づけをしている最中に来客があっても心配いりません。
キッチンカウンターの役割
キッチンカウンターというのは、台所と、ダイニング、リビングをつなぐ場所であり、同時に隔てるところでもあります。
ですから、料理をしながら部屋の様子を見渡せて、料理中の手元がリビングから見えにくくする役割が求められます。
また、キッチンカウンターがついている台所はリビングに対して開けているので、その分、匂いも伝わりやすくなります。
そこで換気扇を使って、台所の匂いを外に逃がさなければいけません。
また、カウンターはちょっとした物を置く場所や、軽く食事をするためにも使われるので、ある程度のスペースが必要です。
次で、キッチンカウンターにリフォームする上のメリット・デメリットを紹介します。
◇キッチンリフォーム時のカウンターにリフォームするメリット
キッチンカウンターは、いつの時代も人気がある台所設備のひとつです。
理由はデザインがスタイリッシュであること、機能性にあります。
次に、個別にキッチンカウンターのメリットを紹介します。
カウンターで飲食するのは外食するときだけだろう、という考えを持つ人が多い時代に、キッチンカウンターが登場したことは、強烈なインパクトがあったでしょう。
家庭内で、いわば非日常を体験できるような印象も与えました。
そして、もちろんリビングでも食事をすることも可能です。
このような機能も備えていて、且つデザイン性が高い点がキッチンカウンターの大きなメリットです。
台所が閉じた空間にあると、他の部屋を見ることは難しいでしょう。
料理を集中して作れるともいえますが、特に小さな子供がいる家庭では、自分の目の届かない場所があるのは不安です。
この点、開いた空間にキッチンカウンターはあります。
ですから、キッチンスペースにいながら子供がどこにいて、何をしているか、そして自分は何をすべきか、しなくていいのかの判断ができます。
これが閉じた台所の場合だといちいちキッチンの外に出なくてはいけません。
それによってフライパンを火にかけたまま子供につきっきりになり、せっかく作っている料理を焦がしてしまう恐れがあります。
キッチンカウンターの先は広々としたリ開放的なビングがあります。
視界が開けているので調理もリラックスしてできます。
これに対して、閉じた空間にある壁付けキッチンの目の前にあるのは、壁の場合がほとんどです。
見える範囲に何もない方が集中できるケースもありますが、息苦しく感じる可能性もあるでしょう。
壁付けキッチンは目の前が壁なので、同じ台所内にいても家族と話すときは横を向いたり振り向いたりしなければいけません。
これでは、料理を途中で止めることにもなり、あまり効率的とは言えません。
この点、キッチンカウンターに調理スペースがあると、顔をあげれば目の前はリビングなので家族と自然に会話ができます。
会話をしながらだと料理も楽しく取り組めることでしょう。
◇キッチンリフォーム時のカウンターにリフォームするデメリット
キッチンカウンターはメリットが多いのですが、デメリットも存在します。
リフォームの際、メリットとデメリットを比較して検討することをおすすめします。
キッチンカンターはオープンキッチンとなります。
最近の換気扇の性能は目を見張るものがありますが、やはり開いた空間で調理している以上、匂いは広がります。
料理をしている匂いですから基本悪くはないでしょうが、やはり、場合によってはその匂いがリビングの雰囲気を損なうことは否定できません。
一番の特徴はそのカウンターなのでうまく使えばメリットになりますが、皮肉なことに使いこなせないと言う人もたくさんいます。
まずカウンターを食卓として使う場合に、最初のうちは、みんな使いますが、家族の人数が多くなると、食卓としての広さが中途半端、ダイニングの方が食べやすいと感じてしまい、次第にキッチンカウンターを食卓として使わなくなることもよくあります。
それでは、何か物を置いてみてはということになりそうですが、カウンターに物を置いて塞いでしまってはキッチンカウンターの意味が全くなくなってしまいます。
カウンターの上には、あまり物を置きたくありません。
キッチンのカウンターテーブルリフォーム費用
キッチンの調理台から一体となるカウンターテーブルを造るプランは、一枚のカウンターが美しく、すっきりとしたデザインになることから、今人気となっています。
一般的なキッチンメーカーの製品ではなく、造作キッチンとして造るものです。
カウンターテーブルを設けたキッチンへのリフォーム費用は、元のキッチンの形態によって変わりますが、レイアウトを大幅に変更し、設備配管工事や壁の撤去工事を伴うケースがたくさんみられます。
また、キッチンの調理台の高さは85㎝というのが一般的ですが、ダイニングテーブルの高さは70cm程度と、高さに違いがあります。
そのため、カウンターテーブルの下部の床は、キッチンの調理台として使用する部分と、ダイニングテーブルとして使用する部分で、分けた工事を行なうと使い勝手がよりよくなります。
キッチンのカウンターテーブルを造るプランへのリフォームは工事が大掛かりになるケースが多く、250万円~300万円程度はみておきましょう。
◇独立型キッチンからのキッチンカウンター造作費用
壁付けのキッチンからカウンターキッチンへの変更も、人気のあるリフォームプランの1つです。
独立型のキッチンをオープン、あるいはセミオープンとし、キッチンカウンターのあるプランにリフォームする場合は、壁の撤去費がかかり、壁や床材の張り替えなども行わなければいけなくなり費用もかさみます。
独立型のキッチンからカウンターキッチンへのリフォームでは、200万円~250万円程度が費用相場となります。
キッチンのリフォームの中でも、独立型のキッチンの壁を撤去して、カウンターのあるキッチンへリフォームするのは相当大掛かりな工事になります。
カウンターキッチンリフォームはお勧め!?まとめ
ここまで、カウンターキッチンの種類や特徴などについて詳しく紹介してきました。
キッチンリフォームをするときに一緒にカウンターを設置するメリットがたくさんある等事がわかったのではないでしょうか。
ただし、家族が増えるとカウンター自体をあまり使わなくなる可能性もあるので、キッチンリフォームをするときにカウンターを設置するかどうかは慎重に考えてから行いましょう。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。