キッチンリフォームをしたいと思って業者へ依頼することになりますが、その時に気を付けなければいけないのが依頼するキッチンの種類や依頼する時期などです。
それらによって工事期間が大幅に変わることがあります。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
今から同じ工事でも依頼する時期やキッチンの種類などによって、どう変わるのかについて紹介します。
キッチンリフォームの工事期間
一般的にキッチンリフォームの工期は2~6日程度です。
ただし、これは既存のキッチンと同じ場所に、新しいキッチンを設置する場合で、壁付き型キッチンを対面型キッチンに変更する場合など、設置場所を変えるような場合は2~3週間以上かかることもあります。
工事内容によって日数が変わりますが、キッチンを入れ替えるだけの場合は最低6日程度と考えておくと良いようで、正確な日数に関しては依頼するリフォーム会社などに確認してください。
◇工事の流れ
工事の流れとしては。
養生(工事しない部分を汚れや傷から保護する作業)・キッチン解体・撤去・給排水管工事・ガス配管工事・電気工事・下地工事・前面パネル取付け・レン・フード取付け・キッチン据付け・ガスコンロやIHクッキングヒーター取付け・コーキング(隙間をゴム状のパッキンで埋める作業)・壁のクロス貼り替えなどがあります。
キッチンリフォームの流れは上記の通りとなります。
実際には紹介した通り、細かな作業がいくつも発生します。
まずは周囲の床や壁を傷つけないために養生して、その上でキッチンの解体・撤去を行います。
そして、キッチンのリフォームをするときはガス配管工事・電気工事・給排水管工事が発生します。
これらの作業は資格を持った専門家しかできないようになっています。
リフォーム会社が対応できない場合は、下請けや外注の別の業者を手配することになります。
このとき、リフォーム会社がスケジュール調整を怠ると、専門業者の工事日が空いてしまい工期が伸びてしまう恐れがあります。
ガス・電気・水道の準備が整ってから、新しいキッチンを設置するための下地補修を行ってから、レンジフードやキッチンを設置します。
その後で配管を接続して、キッチンと壁や床に隙間がないようにコーキングを行い、最後に壁にクロスを貼れば完成です。
◇工事期間
工事期間として、それぞれの工程ごとに期間を紹介します。
業者への問い合わせは1日、業者による現地調査は1日~1週間、見積もり提出は1~2週間、業者の選定は1週間、
キッチンの手配は1~2週間、キッチン工事は2~6日、キッチン工事は2~6日で終わると伝えましたが、実際の業者に問い合わせをしてから見積書を提出してもらうまで、約1ヶ月近くかかると考えておきましょう。
見積依頼は2~3社と複数社にするのが一般的ですので、業者の選定も行う必要があります。
さらに業者が決まってからも、キッチンは発注してから納品されるまでに1~2週間かかり、オプションが付くと3週間ほどかかることもありえます。
準備期間が大分かかります。
工事が始まってしまえば2~6日で終わりますが、業者探しから完工までを考えると、1.5~2ヶ月くらいはかかると考えておきましょう。
工事期間が長くなりやすいキッチンリフォーム
キッチンリフォームは2~6日で完了すると伝えましたが、キッチンの場所を移動する・オーダーメイドキッチンにする・キッチンを海外から輸入するようなキッチンリフォームは工期が長くなりがちです。
それぞれどのような理由なのか詳しく説明します。
◇キッチンの場所を移動する
壁付き型のキッチンを、対面型キッチンやアイランドキッチンにするなど、キッチンの場所を変えるリフォームを行うときは、電気・ガス・水道・排気ダクトを新しく配線・配管をしなければいけません。
これらの作業には床や天井、壁などの内装工事が必要です。
このため、キッチンの位置を変えないリフォームと比べると、時間はかかってしまいます。
移動する場合は、着工から完工までの工期は2~3週間程度が必要になります。
◇オーダーメイドキッチンにする
こだわりのキッチンにしたい場合は、既成品ではなくオーダーメイドにしなければいけません。
世界に1つだけのキッチンを手に入れることができて、自分の理想とするキッチンに仕上げることができるのですが、その場合は1から作り上げることになるので、キッチンの納期に1~2ヶ月は最低かかります。
オーダーメイドのキッチンに合うように内装工事も変更すると、工期は通常よりも長くなります。
◇キッチンを海外から輸入する
海外のキッチンに憧れて、キッチンを輸入するという方もいますが、この場合は輸送することになるので、注文から納品まで3~4ヶ月必要になります。
さらに、注文時に細かく打ち合わせを行う必要があるので、発注するまでにも時間がかかります。
また、キッチンの種類によっては専門の知識を持った職人しか設置できないこともあるため、そのときは職人のスケジュールも調整しなければいけなくなり、全体的に工期が長くなりがちです。
最短でキッチンリフォームを行う
オーダーメイドや海外輸入というのは少し特殊なケースになります。
既成品のキッチンの場合でも1週間近くキッチンを使えないとなると不便で仕方ありません。
それでは、キッチンリフォームの工期を短くしたいときには、どうすればいいのでしょうか?今から、工期を短くする方法を紹介します。
◇キッチンのレイアウトを変えない
これまでの説明で理解できたかもしれませんが、キッチンリフォームを最短で行う方法はキッチンのレイアウトを変えないということです。
それではリフォームする意味がないかもしれませんが、レイアウトを変えて短期間でリフォームするのは非常に難しいことなのです。
工期を優先したいのであれば、キッチンのレイアウトは変更しないで入れ替えしましょう。
工期が短いと当然工事費も安くなります。
このため、浮いた費用でワンランク上のキッチンを選んで、使い勝手を向上させることもできます。
壁付き型のキッチンをどうしても対面型キッチンにしたいというのであれば、キッチンの背後にカウンターを設置するという方法もあります。
工夫次第で使い勝手のいいキッチンにできるので、リフォーム会社と相談して自分いあった最適な方法を考えましょう。
◇キッチンの整理整頓しておく
工期を短くするためには段取りが一番重要です。
リフォーム会社が家に来たときに、既存のキッチンの収納スペースに調理器具や食器などが入っていると、それらを取り出す作業から始めなければいけません。
それだけで時間のロスになります。
少しでも工期を短くししようと思うなら、工事日までにキッチンの整理整頓をしましょう。
事前に重たいもの以外はすべてキッチンから取り出して、ダンボール箱などに詰めておきます。
キッチンを解体するスペースも必要になるので、キッチン周りで撤去できるものは撤去しておきましょう。
工期を短くするためには、自分でできることは協力するというスタンスが必要です。
お金を払うのだからすべてお任せというのではなく、少なくとも事前の整理整頓くらいはしておきましょう。
季節でキッチンリフォームの注意点
キッチンリフォームを依頼する季節には注意が必要です。
季節によって、工期が変わってきます。
では、どのような理由で工期が変わるのかを見てみましょう。
◇季節でキッチンリフォームの工期が変わる?
キッチンリフォームを短期間で終わらせたいなら、依頼する季節も頭に入れておきましょう。
室内リフォームだから季節なんて関係ないと思うでしょうが、台風がきたらリフォーム会社が自宅に来れない恐れもありますし、大雪でキッチンの納品が遅れる恐れも考えられます。
それらは運が悪いだけともいえますが、できるだけ季節によるリスクのない時期に工事を依頼しましょう。
工事の依頼を避ける時期としては、雨の多い梅雨、台風やゲリラ豪雨のある夏、大雪が降る可能性がある冬という3つの時期は避けるようにしてください。
そうなると必然的に残ってくるのは秋か春ですが、春や秋にもデメリットはあります。
春はリフォームに適した季節なので、多くの人がこの時期にリフォームします。
このため、どの業者も手がいっぱいで忙しくなるために職人さんが不足状態になってしまうこともあります。
このため、春にキッチンリフォームをしたいのであれば、遅くても年明け早々には相談を始めるようにしましょう。
秋の台風は予測不能なので、夏と同じように避けるのがいいかもです。
10~11月くらいになるとさすがに台風も減るので、予約がいっぱいで春にリフォームできないのであれば、秋のやや遅い時期にリフォームするとよいでしょう。
◇キッチンリフォーム中の食事を考えておく
キッチンリフォームをするときの最大の問題は、工事期間中の食事の問題です。
外食や惣菜で済ませるという方法もありますが、1週間近く外食をするとなると食費もかさんでしまいます。
このため、キッチンを使わない調理方法をいくつか用意しておくことが大切です。
調理器具としては、電気ケトル・オーブントースター・電子レンジ・カセットコンロ・ホットプレートなどが便利です。
このような調理器具があると、最低限の調理はできます。
これらで調理できるものと惣菜を組み合わせることで、食費を抑えられます。
ただし、カセットコンロを使うときには、大気的に窓を開けて換気をしてください。
同じキッチンリフォームでも工事期間は変わる?まとめ
キッチンリフォームは誰もが一度は経験をするのではないでしょうか。
そんなキッチンリフォームをするときにできるだけ安く早く終わらせるにはどうしたらいいのかについて詳しく紹介してきました。
同じような工事でも業者へ依頼する時期やキッチンの種類によっては工事期間も大幅に変わりますし、費用も変わってくるという事がわかったのではないでしょうか。
その点を詳しく紹介しているので、よく読んで頭に入れておいてください。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。